静負荷(物体に働く力の大きさや向きが時間に関係なく一定な荷重)を加えて変化を調べる試験機で、主なる機種として万能、引張、圧縮(耐圧)、曲げ、ねじり、硬さ、クリープ、リラクセーション試験機があります。
料試験機として多くの分野で用いられています。試験治具の取り付けにより多様な使い方ができることから万能試験機と呼ばれていますが、主として引張試験機として用いられ、圧縮・曲げ・硬さ試験などにも利用されます。極太ロープ、アンカーチェーン、海底電線ケーブルなどの大型長尺試験体や試験作業の効率を重視した横型引張試験機や引張専用試験機もあります。
万能(引張)試験機のページへ
一方向から試験片を押す力を加え、強度や変形の程度を計測します。
試験治具により圧縮あるいは、曲げ試験に利用されます。
特殊な試験機として、XYZ三方向から圧縮する三軸圧縮試験機、XY二方向から圧縮する二軸圧縮試験機もあります。
弊社の主力商品であるコンクリート強度試験機では「耐圧試験機」と呼んでいます。
圧縮(耐圧)試験機のページへ
曲げ試験機は、試験材料・試験方法により試験機の種類は多岐にわたります。コンクリート・石材・木材・ダイキャストのような脆性材料では抗折試験と呼ばれ、その破壊強度や変形の程度を計測します。また、軟鋼・非鉄金属・電線などの延性材料では、90度あるいは、180度まで屈曲させ、その屈曲性能を試験する屈曲試験機があります。屈曲負荷を繰り返し、破断までの回数を計測する反復屈曲試験機、芯棒に線材を巻き付けて試験片の線材の亀裂性を調べる巻付・巻解試験機も曲げ試験機の変形タイプです。
曲げ(抗折・屈曲)試験機のページへ
主に線材やシャフトなどの試験機として用いられ、捻回試験機とも呼ばれます。試験片の片側をチャック爪などで固定し、もう一方を一定の回転速度、あるいは力(トルク)で回します。一般に、破断までのねじり回数、あるいは、ねじりトルク値、ねじり角度などを計測します。車両・船舶の動力伝達軸(プロペラシャフト)・モータ軸などの伝達トルクやねじり回転疲労などの試験機もあります。
ねじり(捻回)試験機のページへ
長時間同じ負荷を試験体に与え、試験体の変形量を測定します。恒温槽などの一定の雰囲気の中で行われる試験が一般的です。
試験体は、高分子・金属・コンクリート・木材など多種多様です。また、負荷方向は、引張・圧縮・曲げなど試験目的により選択します。
クリープ試験機のページへ
特に、PCワイヤなどの試験片を一定のひずみ量で長時間引っ張り続けた時の力の変化を計測する試験機です。高温加熱炉内で行われる試験もあります。
リラクセーション試験機のページへ